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源氏物語には“とんでもない熟女”が登場する
『源氏物語』と聞くと、平安時代の優雅な恋愛物語
というイメージを持つ人が多いでしょう。
美しい女性と雅な恋を重ねる主人公・光源氏。
和歌を詠み交わしながら恋が進む、上品でロマンチックな世界。
そんな印象が強い作品です。
しかし実は、この物語にはちょっと異色の女性が登場します。
その名も源典侍(げんのないしのすけ)。
彼女は宮中に仕える高級女官でありながら、年齢はなんと50代後半。
しかもただの年配女性ではありません。
この女性、とにかく恋愛に積極的なのです。
しかもその相手は、当時の貴族社会でも
トップクラスのイケメンとして描かれる光源氏。
つまり50代後半の熟女が、19歳の貴公子にガンガン迫るという構図です。
平安時代の宮廷を騒がせたこの人物。
実は『源氏物語』の中でも、かなり強烈なキャラクターとして知られています。
今回はそんな 平安時代の肉食熟女・源典侍のエピソードを、
源氏物語を知らない人でも楽しめるように紹介していきましょう。
源氏物語とは?ざっくりわかる世界観
まず簡単に『源氏物語』の世界を説明しておきます。
この作品は、1000年前の平安時代に紫式部によって書かれた長編小説。
主人公は、天皇の子として生まれた絶世の美男子光源氏です。
光源氏は身分も高く、容姿も完璧。
そのため、作中では多くの女性と恋愛関係になります。
平安時代の貴族社会では、恋愛は非常に重要な社交でもありました。
和歌を送り合い、夜に女性の元を訪れる「通い婚」の文化もあり、宮廷では恋愛の噂が絶えません。
そんな恋愛だらけの世界で、光源氏は数々の女性と関係を持つのですが、
その中でもひときわ異色なのが源典侍という女性なのです。
平安時代の肉食熟女「源典侍」とは何者?
源典侍は、桐壺帝の宮廷に仕える高級女官でした。
典侍という役職は、天皇の側近として働く重要なポジション。
家柄もよく、教養もあり、宮中でも一目置かれる存在でした。
さらに彼女は琵琶の名手としても知られており、文化的な才能にも恵まれていました。
つまり現代で言えば、仕事もできて教養もあるエリート女性です。
ところが、この女性には一つだけ大きな特徴がありました。
それが **「老いてなお色好み」**という性格。
簡単に言うと、かなりの恋愛体質だったのです。
しかも年齢は、初登場の時点で57〜58歳。
当時は40歳を過ぎると老人扱いされる時代でしたから、かなりの高齢です。
しかし本人はまったく気にしていません。
むしろ若い男性にも堂々とアプローチするほどの恋愛パワーを持っていました。
57歳で恋愛現役!若い光源氏に猛アプローチ
そんな源典侍が目をつけたのが、宮廷でも有名な美男子光源氏です。
このとき光源氏は まだ19歳前後。
年齢差はおよそ40歳近くあります。
現代でもなかなか見ない年齢差ですが、当時としてはかなり珍しい関係だったでしょう。
しかし源典侍はまったく遠慮しません。
むしろ色気たっぷりに近づいていきます。
光源氏は最初、さすがに戸惑います。
「この年齢で、なぜこんなに恋愛に積極的なのだろう…?」
半ば好奇心もあり、彼は軽い気持ちでこの女性に近づきます。
ところが源典侍は、その誘いにまったく動じません。
むしろ堂々と応じるのです。
さすがの光源氏も、少しばかり面食らったようでした。
伝説のエロ和歌「森の下草」
源典侍のエピソードの中でも特に有名なのが、ある和歌のシーンです。
ある日、彼女は真っ赤な扇を持っていました。
その扇には、意味深な歌が書かれていたのです。
その歌がこちら。
「森の下草老いぬれば…」
これは簡単に言うと、
「森の下草が年老いてしまったので、
もう刈る人もいない」
という意味の歌です。
しかしこの歌、実はかなり含みがあります。
「下草」という言葉には、女性自身を重ねる意味もあり、
つまり
「年は取ったけれど、まだ恋はできるわよ」
というニュアンスが込められているのです。
しかもこの歌を、年下のイケメンに向かって堂々と詠む。
さすがの光源氏も、内心かなり驚いたようです。
さらに頭中将まで参戦…まさかの三角関係
この話には、もう一人重要な人物が登場します。
それが光源氏の親友頭中将(とうのちゅうじょう)。
この男、なかなかの好色家で、恋愛に関してはかなり好奇心旺盛な人物です。
そんな彼が、源典侍の噂を聞きつけます。
「光源氏が関係を持った女性?
そんな熟女がいるなら、ちょっと会ってみたい」
こうして、彼もまた源典侍に近づくことになります。
結果として、この女性をめぐって
光源氏と頭中将の妙な三角関係が生まれることになるのです。
しかもある夜、二人が同時に彼女のもとへ訪れてしまい、
思わぬ形で鉢合わせするという騒動まで起きます。
こうしたドタバタ劇は、作中でもコミカルな場面として描かれています。
実はモデルがいた?紫式部の身内説
この源典侍というキャラクターには、実は興味深い説があります。
それは実在の人物がモデルだったのではないかというもの。
その人物とされているのが、
紫式部の義姉にあたる源明子という女性です。
もしこの説が本当だとすると、かなり面白い話になります。
というのも、源典侍は作中で
かなり好色な老女として描かれているからです。
当時の宮廷では、この人物とモデルの女性を結びつける噂が広まったとも言われています。
その結果、本人が周囲の噂に耐えられず、辞表を提出したという説まであるのです。
真相ははっきりしていませんが、
もし本当なら1000年前の文芸スキャンダルと言えるかもしれません。
平安時代にもいた「恋愛に全力な女性」
『源氏物語』には多くの女性が登場します。
その多くは、繊細で控えめな恋愛をする女性たちです。
しかしその中で、源典侍は少し違います。
年齢を重ねても恋愛を諦めず、
自分の気持ちに正直に生きている女性。
ある意味では、とても人間らしい人物とも言えるでしょう。
千年前の宮廷にも、
恋愛に全力な女性は確かに存在していました。
そしてそんな人物が物語に登場するからこそ、
『源氏物語』は今読んでも面白いのかもしれません。
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